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会計処理時、ファクタリング仕訳のやり方は?オフバランス化とは

企業でファクタリングを行うと、その企業の経理はファクタリングについての仕訳や会計処理を行わなくてはなりません。
しかしファクタリングの仕訳や会計処理は大変複雑で、「ファクタリングを使用した時の仕訳方はどうすればいいの?」「ファクタリングの会計処理が分からない」という経理の人も大勢いることでしょう。
ファクタリングの仕訳や会計処理は複雑ではありますが、基本から一つ一つ丁寧に覚えていけば分かりやすくなります。
今回は企業がファクタリングをした際の仕訳や会計処理の仕方について解説していきたいと思います。
企業の経理に勤めているという方はぜひ参考にしてみてください!

ファクタリング仕訳とは?会計処理?

そもそもファクタリング仕訳とはどのようなものか知らない人も多いでしょう。
企業がファクタリングを利用したらしっかり仕訳をして、会計処理をする必要があります。
ファクタリングとは何か、ファクタリング仕訳をサポートしてくれる企業についても説明していきます。

 

ファクタリングとは?

ファクタリングとは未入金の請求書を買い取り、現金化してくれるサービスです。
ここ数年、ファクタリングは相手の入金を待たずに売上金を受け取ることができると、多くの経営者に利用されてきました。
ファクタリングにはいくつか種類があり、それぞれ種類によって特徴や入金までの流れが異なっています。
基本的には企業相手のサービスであるファクタリングですが、中には個人事業主やフリーランスでも使える小口取引専門のファクタリング法人も存在。
また労働者が利用できる給料ファクタリングなどもあります。
最短で即日売掛債権を現金化できるファクタリングは、銀行の融資を受けられない中小企業や運営資金が枯渇している企業の資金調達方法として経営者の強い味方となっています。

 

会計処理時が必要?

会計処理とは企業の中で出入りしているお金を帳簿に記録していく作業を指します。
企業の中では外部に払うお金もあれば、売上などで入ってくるお金もあります。
それらをしっかりとまとめておかないと納税の時などに払い忘れたりして、脱税に繋がってしまうのです。
ファクタリングは元々ある売掛債権をファクタリング法人に買い取ってもらって現金を得るので、借金ではなく金融取引となります。
そのためファクタリングは少し仕訳の仕方や会計処理が複雑なのです。

 

ファクタリング会社によってはサポートしてくれる?

ファクタリングを行った企業が自社で会計処理をしようとすると、それなりに専門知識を持った従業員が必要です。
中には専門の資格を持った従業員を何人も抱えている企業もありますが、全ての企業がそうだというわけではありません。
そのため「ファクタリングを利用したけど、どう処理したら良いのか分からない」という悩みを抱えている企業も多くあるでしょう。
ファクタリング法人の中には、ファクタリング利用後、どうやって会計処理をしたら良いのかをサポートしてくれる企業もあります。
もしファクタリングを行った後の会計処理に不安を感じているのであれば、このようなサービスを提供しているファクタリング法人を選ぶのがオススメです。
専門家に依頼しても良いでしょう。

会計処理に必要?ファクタリング仕訳の基礎知識

ファクタリングの仕訳や会計処理をするには一通りの基礎知識がないといけません。
しかし会計処理時には難しい専門用語が数多く出てくるので、何を言っているか分からず、勉強を諦めてしまう人もいるでしょう。
この章ではファクタリング仕訳に必要な基礎知識を解説していきたいと思います。

 

仕訳とは?

仕訳とは企業で行われる簿記上の取引を借方・貸方のどちらかに振り分けることを言います。
簿記上の取引に当たるのは企業の財産が変動する取引のことで、具体的には「簿記の5要素」と呼ばれる以下の項目が増減します。
・資産
・負債
・純資産
・収益
・費用
これらの知識は会計処理の際に必須の知識となってきており、これを知らないと仕訳は難しいでしょう。
仕訳などの会計処理を自社で行うのが難しいようであれば専門家を雇う、ファクタリング法人にサポートしてもらうと言った方法を取るのがオススメです。
近年では会計処理のソフトも発達してきているため、このような知識を持っていればよりスムーズに仕訳を行うこともできるので、最新の会計ソフトを導入しても良いでしょう。

 

借方・貸方とは?

借方・貸方とは簿記の用語の一種で、お金の増減を記録する時に使われます。
借方・貸方と聞くと借金をイメージする人も多いかと思いますが、簿記上ではそのような意味を持っておらず、純粋にお金の流れを表すので覚えておいてください。
お金の増減を表す借方・貸方ですが、先ほど紹介した「簿記の5要素」の項目によっては借方・貸方どちらを当てはめるかが変わってきます。
借方・貸方を記録するルールとしては以下のようになります。
・資産:増えた場合「借方」、減った場合「貸方」
・負債:増えた場合「貸方」、減った場合「借方」
・純資産:増えた場合「貸方」、減った場合「借方」
・収益:「貸方」、減った場合「借方」
・費用:増えた場合「借方」、減った場合「貸方」
このように項目によって借方・貸方どちらに分類するかが異なっており、わかりにくいと感じる方もいることでしょう。
簿記はそもそも銀行で使用されていた背景があり、借方・貸方は銀行の融資先目線に立った表現になっているのです。
仮にお金を貸していたとしても、融資先から見れば借りたお金なので、簿記上では「借方」と記載するのです。
もし覚えづらいようであれば、どちらか一方だけ覚えておくと良いでしょう。
基本的に借方・貸方の二択なので、どちらかを覚えておけばもう片方は明白です。

 

未収金とは?

未収金とは簿記上の勘定項目の一つで、「未収入金」と呼ばれることもあります。
未収金は簡単に言えば、漢字からも分かる通り、まだ支払われていない収益金のことを指します。
例えば企業が100万円分の製品を他社に販売して、その売掛金がその次の月に入ってくるという場面。
この場合、製品を販売した企業は100万円分の資産を売却したのですが、支払いは後払いなので、未収金は100万円ということになります。

 

未収収益

未収金とよく似た言葉で「未収収益」という言葉が存在します。
こちら継続的にサービスなどを提供する際に、それらの代金を後払いで受け取る際に登場する勘定項目です。
これを聞くと「未収金と何が違うのか?」と疑問を持つ人も現れるかと思いますが、実はこの2つは大きく異なっているのです。
未収金は製品を販売した時点で取引が終わっているので、単発の取引として計上します。
それに対して未収収益は今後もサービスを継続的に提供するので、年月を重ねれば重ねるほど収益は上がっていきます。
そのため未収収益は今後生まれるであろう収益を見越して計上すると言ったルールがあるのです。

 

売上債権売却損とは?

売上債権売却損とは売掛債権を何らかの事情で他社に譲渡した際に発生した損失を簿記に記録する際の勘定項目です。
もうお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、ファクタリングを会計処理する際は、売上債権売却損に分類して処理します。
売上債権売却損には数種類の呼び名があり、「売上債権譲渡損」「売掛債権売却損」「売掛債権譲渡損」などとも呼ばれますが、基本的には全て同じです。
ファクタリングを利用した際はこちらの売上債権売却損を利用するのですが、その際にかかった手数料などは全て売上債権売却損に分類されます。
忘れないようにしっかり覚えておきましょう。

 

割引料とは?

割引料とは手形割引を利用した際に発生した割引を会計処理する勘定項目の一つです。
手形は基本的に期日になるまで現金化することはできませんが、手形割引を行うことによって、期日より前に現金化することができます。
しかしその際、手数料や利息、つまり「割引」分を引かれた額が利用者の手に渡るので、手形に書かれた金額を全て受け取ることはできません。
売掛債権を譲渡してお金を得るファクタリングと手形を譲渡して資金を調達する手形割引は非常によく似ています。
ファクタリングの仕訳をする際、手形割引での勘定項目である割引料を適用することができるのです。
その場合は売上債権売却損の代わりに、割引料に手数料などを加算します。

会計処理時のファクタリング仕訳のやり方は?

ファクタリングを会計処理する際の基礎知識についてここまで解説してきました。
この章ではシチュエーションごとに、ファクタリング仕訳の方法を解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

 

売掛金が発生した場合の仕訳

まずは通常の取引で売掛金が発生した際の仕訳について説明していきます。
ここでのシチュエーションは「A社がB社に200万円分の商品を販売した」です。
この場合、A社の仕訳は以下のようになります。

借方勘定項目 金額 貸方勘定項目 金額
売掛金
200万円
売上
200万円

基本的には売掛金が発生した場合、即現金で支払われても、後払いであっても売掛金となります。
売掛金として仕訳すると課税の対象になりますので、しっかりと納税しましょう。

 

ファクタリングを契約した時の仕訳

次にファクタリングを契約した際の仕訳方法について解説していきます。
今回は「A社がB社に200万円分の商品を販売した。しかしB社から商品代が支払われるのは1ヶ月後なので、A社はファクタリングを利用。」といったシチュエーションで仕訳します。
ファクタリングを契約した時の仕訳は以下のようになります。

借方勘定項目 金額 貸方勘定項目 金額
未収金
200万円
売上
200万円

基本的にファクタリングを契約したとしても、その瞬間にファクタリング法人から入金されると言ったことはありません。
入金までにはタイムラグがあるのです。
そのため「まだ入金されていない売掛金を現金化する」という意味合いの未収金を借方勘定項目に当てはめるのです。

 

ファクタリング企業から入金された時の仕訳

ファクタリングを契約した後、売掛債権を譲渡し、ファクタリング法人から入金された時はどのように仕訳をしたら良いのでしょうか?
今回は「200万円分のファクタリングを利用し、入金があったが、手数料が10万円かかったため190万円の入金だった」というシチュエーションで仕訳をしていきます。

借方勘定項目 金額 貸方勘定項目 金額
普通預金
190万円
未収金
200万円
上債権売却損
10万円

この場合ファクタリング法人から入金されたお金は普通預金として仕訳します。
ファクタリングを利用すると必ず手数料がかかってくるので、手数料としてファクタリング法人に支払ったお金は売上債権売却損として記載しましょう。
この時借方勘定項目と貸方勘定項目に記載されている金額が合計で一致するようにしてください。

 

契約と入金が同時の場合の仕訳

ファクタリングの方法やファクタリング法人によっては申し込みしたその日に売掛金を現金化してくれる場合もあります。
今回は「200万円分のファクタリングを利用し、手数料10万円を差し引いた190万円を即日入金してくれた」といったシチュエーションで仕訳をします。

借方勘定項目 金額 貸方勘定項目 金額
普通預金
190万円
売掛金
200万円
売上債権売却損
10万円

ファクタリングに申し込みをして即日入金をしてもらえた場合は、貸方勘定項目を未収金にして計上するといった手間が省けます。
この場合は前回未収金にしていた部分を売掛金に変えて記載すればそれでおしまいです。
このような中間手続きの記載の手間が減るので、ファクタリングを利用する際は即日入金してくれるところを選ぶのがオススメです。

ファクタリング仕訳から分かる?オフバランス化のメリットは?

ファクタリングを仕訳する際、オフバランス化を有効的に利用すると様々なメリットがあります。
ではそもそもオフバランス化とはどのようなものなのでしょうか?
オフバランス化するメリットと併せて紹介していきます。

 

オフバランス化とは?

オフバランス化とは会計処理時に計上される負債や資産を、法律に触れない範囲で置き換えたり削除したりする方法です。
基本的に決算書はシンプルであればあるほど良いといった風潮があり、ファクタリングをしてしまうと決算書が複雑になるため、マイナスポイントになってしまいます。
それらを偽造してしまうと犯罪になりますが、置き換えたり削除したりする分には問題ありません。
そうすることによりイメージが良くなったりする場合もあるのです。

 

総資産利益率(ROA)が増加する

オフバランス化をすると総資産利益率(ROA)が増加するというメリットがあります。
1000万円の売掛金を持っている企業が借入で1000万円を調達した場合と、ファクタリングで1000万円を調達した場合とでは後者の方が総資産利益率(ROA)が増加するのです。
総資産利益率(ROA)が高いと銀行融資やビジネスローンの審査で見られる点なので、高いに越したことはありません。

 

企業の信用度がアップする

オフバランス化を行うことにより企業の信用度がアップすると言ったメリットもあります。
先ほども述べた通り企業が開示する決算書はシンプルで分かりやすいものが素晴らしいとされている風潮があります。
そのため銀行などから借入を行なっていると負債や資産の部分が膨大になってしまい、わかりにくくなってしまいます。
オフバランス化を行うと貸借対照表から負債や資産の余分な部分を切り離し、よりコンパクトでわかりやすくすることが可能です。
オフバランス化によって出来上がった貸借対照表を提示することで、企業の経営が順調であると言うイメージを植え付けることにも繋がります。
そうなれば必然的に企業の信頼度は上がっていくのです。

まとめ

今回はファクタリングの仕訳の方法や会計処理の基礎知識、オフバランス化についてなどについてまとめてきました。
ファクタリングの仕訳は非常に複雑で、専門知識を持った人でないと完璧に会計処理をすることは難しいでしょう。
しかししっかりとした知識をもって会計処理をすることによって、オフバランス化などを有効活用することができ、企業のイメージをアップさせることにもつながります。
ファクタリング仕訳を苦手に感じている人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!